猫と英語と

英語の勉強の事。猫の事。

やり直しのフォニックス

久しぶりのブログ投稿になってしまったのだ。

ちょっと忙しい日々だった。

 

まずは読めなければ!!

やり直しの英語の勉強。トシも取ったことだし、キチンと基礎から積み上げる事が必須。そうなると、まずはアルファベットを読めるようになりたい。

 

必死に単語を丸暗記することは、もはや無理。規則性を理解していく必要がある。発音記号を覚えることは気が進まない。そんな私の救世主になるかもしれないのが「フォニックス」だ。

 

フォニックス」は、英語圏の子供たちが使う、英語の読み書きを覚える方法。英語、アルファベットの読み方からして怪しい私にはピッタリである。

 

アルファベット以外の読み方

アルファベットのアルファベット読みは流石にわかる。アルファベットも書ける。ところがアルファベットのフォニックス読みは何となく知っているものと、知らないものがあった。フォニックス読みを覚えていく過程で、発音も練習。

難しいのは母音。エとアの中間の音って何~~?となりながらも、ともかく練習。

 

 

記憶の仕組み

私は丸暗記は苦手だ。ほぼ覚えられないと言っていい。加えて覚えた知識を使えるようになるまで時間がかかる。例えば、Pの発音を覚えたとする。その知識を使って単語を読む事に挑戦するのだが、上手く頭が働かないのだ。働かないというより、繋がらないといった方が近いかもしれない。

今回の場合は、子音と母音の1音のフォニックス読みを大体頭に入れて、何回か出し入れを繰り返して、ようやっと、あ、使えるかな、となる感じだ。

 

使う知識の全体像が掴めて、個々の収納場所をつくって、出し入れを繰り返して、ようやっと使える。なので、最初はまあ~~~ったく、進捗しないのだ。やっても、やっても、あれ?これって、どっち?えっと、この場合は?と右往左往。

いや、とことん受験勉強には向かない頭の仕組みだ。成績が悪かったことも、勉強の入り口でつまずいてしまう事も、物凄く納得できる。

 

大人になったので(笑)

まあ、そんなもんよね~、と思いながらも、ともかく進める。少し進んでは数日離れる。この数日離れるという行為が自分にとっては大事だ。その数日間の間に脳みそが勝手に新しい知識を整理して馴染んでくれる。

 

 

ついに!

現在、お勉強は、2文字子音の読み方まで到達。ここは少し心に優しい。知っている事が多い。そしてようやっと、単語を見ながら、アルファベットで読める事が出来るようになってきた!!これは嬉しい~。長年のコンプレックスがちょっとだけ解放された~。

よしよし。少しづつでも頑張るど~~!!

 

 

シャウエッセンの衝撃・ステルス値上げ

えいいごのお勉強ブログのはずが・・・・

えいいごのお勉強ネタだけでは、ブログが持たない為、猫たちにも出演を願ったが・・・

えいいごの話題が少ない気が・・・・・

 

しかし、仕方がない。

実に結構な衝撃だったのだ。

 

 

大好きだったシャウエッセン

ソーセージのシャウエッセン

子供時代、初めてシャウエッセンを食べた時は衝撃だった。それまでのソーセージといえば、いわゆるウインナーと呼ばれるタコさんになる赤いものだった。あれはあれで、美味しいのだが、シャウエッセンのパリッとした弾け感や、お肉が入っている味は、タコさんウインナーしか知らない子供にこんな美味しいものがあるんだ!!と衝撃を与えるには十分だった。

 

以来、シャウエッセンは自分的好きなソーセージの第一位に立ち続けてきた。

勿論、年齢を重ねるにつれ、それなりに手作り本格派のソーセージも食べてきて、それはそれで勿論美味しいのだが、子供のころの刷り込みは強烈で、店先で悩むとシャウエッセンを選んできた。

 

ここ数年、大した理由はないのだが、自分で買ってまでソーセージは食べていなかった。値上げが叫ばれる今日この頃。本当に久しぶりにシャウエッセンを買ってみたのだ。

 

 

開けてびっくりの小ささ

前日の夜にシャウエッセンをゲットして、本日の朝、朝ごはんにシャウエッセン(^^♪とるんるんで台所に立った。袋を開けて、出会ったシャウエッセン。私の目は一瞬点になった。えっ???シャウエッセンってこんなに小さかった????

 

袋から4本出した。大きさ、長さがバラバラだ。私が知っているシャウエッセンはもっと太く長かった。そして大きさは大体揃っていたはずだ。

 

思わず「うそだぁ~~!!」と言っていた。

いやいや、例え大きさが変わっても、美味しさは変わらないはず!!

 

1本目をパクリ。おいしさ。かわりますよね。ええ。そりゃ、そうです。

あのパリッ感は大きさが変われば、変わりますよね・・・・

気のせいなのだろうか、味も変わってしまった気がする。

か、かなしい・・・・・・・・・・

 

 

ステルス値上げにも限度がある

数年前からステルス値上げが酷かった。ここのところの値上げでもっと酷くなっている。かのシャウエッセンも一袋に入っている本数が減らされていたのは知っている。その時代は買って食べていたのだ。

 

ポテチもかっぱえびせんも、袋の中は空気でいっぱいになってきた。最近はそれでも耐えられず、袋自体が小さくなっている。かっぱえびせん、私が子供のころは今よりも大きい袋で目いっぱい入っていた。一袋食べきるのが大変だったのだ。ポテチなんて、ほぼ空気ですもんね~、袋の中・・・・

 

企業努力には頭が下がる。どうすれば価格を据え置けるのか、知恵を絞っていることは想像に難くない。なぜ、これほどまでに値上げが出来ない賃金状況が続いているのか、という問題はとりあえず横に置いておいて、だ。

同じ金額を維持するために一袋の含有量が減る事は仕方がないと諦めよう。また味や品質に変化がないのなら、ひとつの大きさを小さくするという方法もあるだろう。

 

しかし、ひとつを小さくすることで、美味しさに変化があるのであれば、ぜひ大きさを維持してほしい。もうお値段が多少上がる事は仕方がない。稼ぎがしがない私は値段が上がれば、買う回数を減らすかもしれない。それでも、いざ食べたい!となったときには、知っている安心の美味しさを期待して、その商品を買うのだ。

その時に味が変わってしまっていることは、あまりに悲しい。

 

シャウエッセン、元の大きさに戻してくれないかなあ・・・・・

 

 

 

猫と口内炎その3

猫の口内炎は完治可能?

私自身の答えは、条件が揃えば、イエスだ。

条件の一つに、猫の性格、人馴れ度合いがある。人馴れが十分か、抱っこしての投薬、強制給仕が低ストレスで出来るか、口の中を触らせてくれるか、ここが重要になる。

 

勿論、慣らす事は可能だ。飼い猫の場合は健康なうちから、人が歯を触る事に慣れさせる事が大切だが、慣れてくれるかどうかは猫の性格によって変わる。また慣らすまでに必要な人側の忍耐も猫の性格によって相当変化する。

 

 

次が猫の健康状態。抜歯手術に耐えうるだけの内臓の状態かどうか、これは本当に大切な指標になる。猫によって口内炎になりやすい子とそうでない子がいる。多頭飼いをしていると身に染みて感じるのだが、同じ環境、同じ食事、同じケアであっても全然平気な子もいれば、歯肉がどんどん赤くなっていく子もいる。口内炎になりやすい子はケアをしても中々状況が改善しない場合があり、そうなると抜歯手術が必要になる。高齢だったり、腎臓の数値が悪かったりで麻酔がかけられないと、手術が出来なくなり、手の打ちどころがなくなってしまう場合がある。

 

全抜歯をしても口内炎が完治しない場合もあるが、少なくとも抜歯を考えなければならないほど口内炎が悪化しているときは、全抜歯は検討すべき治療だと思う。猫の年齢により、部分抜歯にした場合、再度手術が必要な時に可能かどうか、残った歯の場所は歯磨き、ケアが出来る場所なのか、などを考えての検討が必要だ。

ある程度の年齢で数本しか残せない状況ならば、私は全抜歯を選ぶ。なぜならそのあとのケアが圧倒的に楽になるからだ。口内炎のケアは、どうしても人が歯茎に直接触れる必要が出てくる。その場合、歯がなければ嚙まれても、人側にダメージがないからだ。

 

自分がケアしてみて痛感した。噛まれても大丈夫という安心は圧倒的な心理的余裕を生む。いかに愛があっても、毎日のように噛まれる状況というのは、難しいと思う。歯が全部なくなってしまった我が家の彼女は、それでも全く問題なく生活している。爪を歯で噛んで剥く事が出来なくなっているから、爪切りの協力は、他の子たちよりはマメに行っている。

 

 

飼い主の忍耐はマスト

口内炎の治療は長期戦になり、治った後も口内ケアは必要になる。その為、人間側にも努力がいる。中々状況が改善しなくとも、焦らず、毎日ケアを続ける必要がある。彼女の場合、ご飯のお世話とサプリの準備、お口のケアで、毎日2,3時間を必要としていた期間が半年近くにも及んだ。仕事をしながらこの時間を生み出すのは、かなりしんどかった事は間違いない。

お口の状況から必要に応じてサプリを入れ替え、2週間から1か月様子を見て、数か月続けるか、違うものを探すか、を繰り返した。ものによっては長期使用に適さないものもある。人側にも勉強が必要だ。

 

さらに、出費もそれなりになる。勿論、一つ一つが目が飛び出るほど高額でなないが、常用していくと、じんわりと響いてくる。それでも養育費よりは相当安いが・・・

 

 

病院探しも大変

獣医さんの協力が得られるかも、大切な要素だ。サプリなどの相談にのってくれるか、漢方などの知識があるか、なども考慮に含め目的にあった動物病院を探す必要が出てくる。私の場合、計4院のお世話になった。手術をお願いしたところが3院目、4院目が現在もかかりつけとして、長くお世話になっている病院だ。

一般的に獣医さんはサプリの効果については懐疑的だ。それはものすごく理解できる。なぜなら、効果がなかなかでない為、そのサプリが本当に治癒に役だったかの証明が出来ないからだ。その為、私はサプリを使うときは、使っても問題ないかだけを聞いていた。

サプリは全身状況を改善するため、病気の治療には薬を使う、で間違いはないのだが、回復に全身状況を改善する必要がある口内炎には、サプリの使用は大切な要素になると思う。

 

 

口内炎は初期のうちに

このように、悪化してしまうと、猫にも人にも負担をかける口内炎

条件と幸運と忍耐と努力が揃えば、完治させる事は十分出来ると思う。ちなみに我が家の彼女の場合、お願いした先生全員が治るとは思っていなかった。現在もお世話になっている先生には、奇跡の猫と呼ばれている(笑)

 

が、ベストは悪化させない事だ。初期のうちに、歯茎が赤くなってきたくらいのうちに、さっさとケアを始めてしまう事が大切だ。初期のうちならば、市販のケアグッツで十分改善が期待できる。乳酸菌でも、歯磨き粉でもなんでも、指につけて、ごめんね~とあやまりながら、歯と歯茎に塗り付ければ良いのだ。最初は猫に抵抗のないお味を推薦する。消毒系はすべからく美味しくないはずだ。

 

お口の健康は健康寿命、これは猫も人も一緒。食べれなくなったらおしまいだ。

今、となりでグースカ眠っている猫が口内炎であっても諦めないでほしい。どうにもならなくなる前にどうかケアを始めてほしい。すべての猫たちが、最後の時が来るその日まで、美味しくご飯が食べられますように!!

 

 

猫と口内炎その2

こうして(猫と口内炎その1)始まった彼女と私の口内炎との闘い。

まず最初の課題は、彼女の全身状態を上げる事と、何より人馴れだった。

 

 

急がれる人馴れ

お外っこや保護っこを預かったり保護した場合、人馴れをさせる必要がどうしても生じる。それはお互いの為でもある。猫にとっても怖い何かと一緒に暮らすより、甘えれば自分たちにとって気持ち良い事をしてくれる安心できる下僕と暮らした方が何倍もストレスが無い。

 

この人馴れのスピードは本当に猫によってそれぞれ違う。本来私はゆっくり人馴れ訓練をするタイプなのだが、彼女に関してはそうは言っていられなかった。今後の事を考えても、抱っこはマスト、口を触れるようになる必要があった。最初は孫の手、それから柄の長いブラシ、そして手と、徐々に触れる距離を詰めていく。おやつのちゅーるは必ず指から舐めさせる。手で撫でれるようになったら、顎から鼻、お口周りと触れるところを増やしていく。初期治療でのお口の小康状態は数か月しか持たなかった。その小康状態の間にどれだけ彼女の信頼を得られるかが、最初の関門だった。

 

幸い、彼女は少しづつ心を開いてくれ、数か月後には条件を整えれば、抱っこをすることも出来るようになった。ところがそのあたりでタイムリミットが来た。やはり一気にお口の状態が悪化し出したのだ。病院でステロイドを打ってもらう。1か月は持っていたものが3週間しか持たなくなり、2週間になりその度に悪化していく。

 

 

再度の抜歯手術

ご飯を食べさせる事が闘いになってきた。なんとしても食べてもらいたい私と、お口が痛く食べたくない彼女。ケージの隅に彼女を追いこみ、タオルをかけ、ある程度動きを拘束して、口元に無理くりウエットフードを押し込む。顔をそらされ、吐き出されても一定量を何とか食べさせる。この時期は1回の食事をさせるのに1時間近くかかっていた。ご飯には各種サプリを混ぜ込んだ。ご飯後に消毒用のサプリを口に含ませた。それでも状態は悪化していき、まだ彼女の状態が悪くなり切る前に、全抜歯をすることにした。

 

猫の抜歯では一つ気を付けることがある。特に口内炎が酷く歯が溶けてしまっていた場合、根の奥の部分が歯茎の奥に残ってしまっている事がある。当然目視ではわからずレントゲンの検査が必要になり、そこまで綺麗に取り除かないと、後々残った根が腐りだし炎症が再発する。

 

その為、オペ中にレントゲン検査が出来る、歯科を専門にしている動物病院に通う事にした。そこでも、全抜歯をしても、完治は難しいかもしれないと言われたが、今のままではどうにもならない為、まずは抜歯手術を行ってもらった。

 

 

ステロイドと付き合う

手術後、彼女は毎日1錠のステロイドを服用した。病院から処方されたものはそれだけだ。後は私が選んだ各種サプリ。まあ、ありとあらゆるものを試した。1日1錠のステロイドの服用は2か月に及んだ。2か月後ステロイドの減薬が始まった。この時の彼女のお口の状態だが、舌のざらざらとした突起は再生された。口蓋の皮膚はまだ赤い。歯茎はまだ血が滲んでいる。それでも、相当痛みは軽減されていたようで、食欲は安定していた。最初は先生の提案通り、ステロイドを1日起きにしてみた。がこれは無理だった。数日でお口の状態が悪化。即座に1日1錠に戻した。再度2週間1錠を続け、お口の状態が安定したことを確認し、1日3/4錠に減薬。1か月後さらに1日1/2錠に減薬。

 

そこから1日1/3錠、1/4錠、1/6錠、1/8錠と減薬をしていき、完全にステロイドを飲まなくても良くなるまで、全抜歯手術から1年がかかった。減薬もスムーズにいったわけではない。天候等で彼女が体調を崩すと、当たり前にお口の中も状態が悪化する。その度に量を増やしたり減らしたりを繰り返した。1/8錠のステロイドを1日置きにし、2日置きにし、3日置きでもお口が安定してから、断薬。そのあとは一度も再発していない。ぴっかぴかの綺麗なお口を維持している。

 

 

サプリメント

ステロイドだけで治った訳ではない。ステロイドで表面を落ち着かせている間に、彼女自身の回復力で口の皮膚の組織を再生してもらう必要があった。そのためには彼女の免疫力を高めるしかないのだが、彼女はエイズ陽性。そうでない子よりも時間がかかった可能性が高い。

彼女の免疫、細胞再生力を上げるために、良いとされているサプリは殆ど試したと思う。結論から言えば、彼女ほど状態が悪化してからでは、サプリはほぼ役に立たないという事だ。長期ではわからないが、短期的には状況を改善する手立てにはならない。だからこそステロイドが手放せなかったのだ。

 

まずは栄養。ビタミン剤に乳酸菌、植物発酵エキス、ナットウキナーゼも使ってみた。フィッシュオイル、バランスα、ケイズマイスター。漢方にも手を出した。消毒系も色々試した。

漢方は何しろ彼女のお口に合わず、お互いストレスが上がるので早々に却下したが、ルミンAは初期に相当お世話になった。全抜歯前、数か月状況が持ったのは、ルミンAのおかげだと思う。

デンタルバイオ、プロバイオテクス、アイオニックシルバー、ユッカインテンシブ姫マツタケ、Dフラクション、ミナスプロン、アロエベラジュース、ついでにきえ~る。

ビタミン剤、乳酸菌、植物発酵エキス、フィッシュオイル、これらは長期使用で明らかに効果を出したと思う。免疫力維持にはDフラクション。

 

中期的にお世話になったのはアロエベラジュースだ。全抜歯から中盤くらいまでお世話になった。終盤、彼女の口の中がほぼ綺麗になって、炎症が歯茎だけになったころから使わなくなった。中盤から終盤にかけて、状況を一気に変える事に一役買ったのがミナスプロン。最初は設定量を口に含ませてたのだが、ミナスプロンの強力な殺菌作用は炎症を起こした彼女の皮膚には刺激が強すぎ、状態が悪化するため使用していなかった。ただ、どうにも彼女の鼻ずまりとそれに伴う腫れが気になり、毎日1滴だけお鼻につける事を始めてみた。幸運な事にこれがハマった。鼻が徐々に良くなると同時に口の中の炎症もどんどん良くなりだしたのだ。

 

終盤から完治まで効力があったのはフィッシュオイル、乳酸菌、植物発酵エキスのセットだ。フィッシュオイルは随分前から使っていたのだが、濃度の濃いものに変更した。そこに乳酸菌、植物発酵エキスをセットで加えてから、どうしても良くなってくれなかった、上の歯茎の炎症が徐々に治まっていってくれ、ついには完治することが出来た。

 

これだけのサプリを毎日確実に食べされられた理由は、途中から食事が強制給仕になったからだ。彼女を抱っこし、タオルで包み、指でウエットフードをすくい、口の中に入れる。お口の中心から治っていって、最後まで歯茎の唇側の炎症が残った彼女にとっても、私が指で口の中まで食べ物を運んだ方が、自分で食べるより炎症部位に触れなかったらしく、あっという間にお気に入りの食べ方となった。なので希望的強制給仕スタイルと呼んでいる(笑)

 

いや~、下世話な話をすると、いったいいくらかかったのか、考えたくもない(笑)

それでも、綺麗なお口で痛み無くご飯をはむはむ食べている彼女を見ると、保護したときの約束が果たせて本当に良かったとほっこりしてしまうのだ。

 

 

猫と口内炎その1

慢性の猫の病気の中で、物凄く大変なものの一つに難治性の口内炎があると思う。

 

猫にとって、口内炎はたかがではない。下手をしたら命に関わる病気だ。人間だと口内炎だけで命に関わる事はまずないだろうが、猫の場合はありうるのだ。

 

口内炎がひどくなると、口の中の皮膚が炎症で溶けていき、酷くなると口蓋の骨が見えるところまでになる。そうなると、もはや食事が取れない。痛すぎるのだ。水分を飲むことだって痛くて痛くて出来なくなる。あらゆる生物にとって食事ができない事は命取りだ。お腹が減って食べたいのに、痛くて食べられない。そんな状態の愛猫を見守る事は、飼い主にとっても、つらく悲しい時間だ。また、大抵のケースの場合、そこまで口内炎が悪化する中で、全身状態も悪くなってしまっており、出来る事があまりに少ない場合も少なからずあると思う。

 

 

口内炎は繰り返す?

動物病院で行われる口内炎の治療は、基本的には抜歯とステロイド投与だ。抗生物質インターフェロン、様々なサプリを紹介してくれる病院もある。中には漢方を紹介してくれる病院もあるし、飼い主さんも必死になって治療法を探すだろう。なのに、口内炎は完治しずらい病気なのだ。

 

私は6年くらい前に、口内炎で、もはやちゅーるすら満足に食べる事が出来なくなった子を路上からスカウトした。その経験も踏まえて、猫の口内炎について考えてみたい。

 

 

お口の痛い子の保護は難しい

人馴れしていない、お口の痛いお外っこ(野良っこ)の保護は困難を極める。通常お外っこの保護は、捕獲機の中にご飯を仕込んで、ご飯の匂いにつられて猫が捕獲機に入るときを待つ。ところがお口が痛くご飯が食べられない子は、食べ物で釣る事が出来ない。加えて、私が保護したい子は、数か月前に他の保護団体が、避妊のために捕獲し、リリースした子だった。つまり捕獲機は怖いとインプットがされてしまっていた。後ろ足が片方欠損した三毛猫ちゃん。ビビりで慎重。そうでないとお外で生き延びれなかっただろう。

捕獲、保護を決意してから、実際に保護出来るまで4か月かかった。4か月の間に彼女のお口の状態はどんどん悪くなり、よだれがたれ、最初は食べれていた小さなカリカリが食べれなくなり、スープですら、痛みで雄たけびを上げながら2日に1回、ほんの数口食べれるだけのところまで悪化した。

そんな状態の為、捕獲機での保護は諦めざるをえなかった。勿論、何回も挑戦したが、すべて失敗だった。このままでは保護出来る時は、彼女が倒れた時になってしまう、と気持ちだけは焦る。さらに季節は冬に向かっており、今保護出来なければ、彼女がこの冬を外では乗り越えられない事はあまりに明白だった。

 

彼女が小さく丸くなって眠る寝床近くに、キャリーを設置した。キャリーの入り口の扉の取り外しが出来るものだ。扉を取り外した状態で、入り口がキャリーに入っている彼女から出来るだけ死角になるように設置。キャリーを寝床にしてくれるように祈った。数日後、キャリーに入っている彼女を目撃。でも人が近づく音を察知すると、するりとキャリーから出てしまう。まだ、無理だった。それから2週間、彼女がどの時間なら一番油断して眠っているのか、必死に観察し、捕獲を朝に行う事を決めた。今回失敗すれば、恐らくもう次はない。緊張で心臓が張り裂けそうだった。前日の夜、彼女がキャリーから出て、叫びながらちゅーるを食べている間に入り口の扉を設置。朝、キャリーで寝ていてくれることを祈る。

 

当日の朝、彼女はキャリーの中で寝ていてくれた。気配を消せるだけ消し、キャリーに後ろから近づき、一気に入り口の扉を閉める!タッチの差だった。逃げ出そうとした彼女の前足が入り口を閉める私の手に当たった。キャリーの中で逃げ出そうと暴れる彼女。私は安堵からへたり込みそうだった。

 

まずは病院へ

ぶっちゃけ保護した彼女は汚くて臭かった。病院に連れていき、初期治療と抜歯をお願いした。虱とダニで出血していて、保護に使ったキャリーには血が点々とついていた。人馴れゼロ。なのでウー!シャー!カッ!連発。麻酔下で、シャンプーをしていただき、駆虫と血液検査、ワクチンも打ってもらった。

歯は数本を残して、抜歯となった。口の状態はもう口蓋の皮膚が溶け出しており、先生からも、これは治らない可能性が高い、と言われた。幸い、内臓は正常値の中にあったが、こちらもまあ想定内ではあるが、エイズ陽性だった。白血病が陰性だったのには心からホッとした。難治性口内炎の可能性大、人馴れゼロ、エイズ陽性でも、白血病陰性で内臓が大丈夫なら、まだしてあげられることがある。こちらをにらみつけて、シャーシャーいう彼女に、お口治しておいしいご飯を食べよう!と約束をした。

 

 

ステロイドをどう考える

最初はステロイドを使わざるをえなかった。人馴れもないため、投薬も難しく注射で打ってもらった。私はひたすら猫の口内炎について調べた。結果、結論として、ステロイドの常用は避けたい。エイズ陽性の彼女、今後何かの病気の時に、いざというときに使えるよう、ステロイドは残しておきたい。また、ステロイド口内炎を治療するわけではない。病状を緩和するだけだ。そして徐々に効きが悪くなっていき、副作用が強くでるようになる。口内炎が完璧に治らないまでも、少なくともステロイドとは手を切れるようになるくらいにはしたい。ステロイドで状態を緩和している間に、口内炎を治していくしかない、そう決意した。ステロイドを使わないという結論はなかった。ステロイドで痛みを緩和しなければ、ご飯が食べられない状態だ。ご飯が食べられなければ栄養状態が整わず、彼女の回復力頼みの口内炎の治療は出来ない。

 

 

そんなふうに、彼女と私の長期にわたる口内炎との闘いが始まったのだ。

 

 

 

美容室 意思疎通は難しい

昨日、久しぶりに美容室に行った。

コロナ禍が始まって以来初めてだ。

 

放っておいても十分に耐えられるストレートな髪の毛に恵まれた私は、ヘアスタイルにこだわった事があまりない。というより、若いころの髪の毛の量と、いくらパーマをかけてもカールを維持できない直毛にさっさと諦めを付けたとも言える。

 

ワンレンセミロングからロング、もしくは超ロングに伸ばして、その後美容室でセミロングから長めのボブに切ってもらう、というサイクルを繰り返してきた。勿論近年は白髪も大分増え、さすがに気にはなっていたのだが、幸いにも白髪が生え際内側から増えてきたため、ハイライトみたいで大丈夫ですよ~、と周りの言葉にも慰められ、そのまま放置プレイだった。

 

 

セルフカット

コロナ禍に入ってからは、もっぱらセルフカット。youtub片手にダイソーでゲットした髪切りはさみでザクザク切り落としていた。髪の毛の量もあり、それなりの長さを切り落とすので1回では手が疲れてしまった為、数回に分けて切りそろえるという横着ぶり。

まあ、それでも元々の髪質に助けられ、まあまあ酷く見苦しい状態ではなく、また外出時や仕事時は髪の毛を纏めている事が殆どだった為、問題はなかった。

 

が、ついにその状態にも飽きが来て、感染状況も大分落ち着いてきているので、えいやっと重い腰をあげてみたのが昨日の事である。

 

 

行きつけがない

マメに美容室に通う訳ではない為、勿論行きつけの美容室はない。つまりいつもイチゲンサンで一度きりさんだ。さすがにそろそろ自宅近くで行きつけが欲しいとは思っていて、通える美容室を見つけようと、自宅近くの評判の良い美容室のドアをたたいた。

 

結論から言えば、美容室自体は居心地がよかった。スタッフさんは皆さん笑顔で、うるさく話しかける訳でもなく、全く話しかけてこない訳ではなく、良い感じでお話が出来、適当にほおっておいていただけ、4時間近くに及んだ滞在時間もお尻が若干痛くなる程度で済んだ。

 

 

イメージを伝える方法

大して髪型や髪色にこだわりがない、と言う事は現状の自分の状態にそこそこ満足していると言う訳だ。なので、今回も、パーマは久しぶりにかけてみたい、染める色は白髪が気になるだけで、地色(元の色)に近い色で良い、長さは長めのボブくらいで肩につくかつかないかくらい?とお願いしてみた。

それなりに自分の頭の中には髪型のイメージはあったのだが、大して詳しい訳ではない為、ざっくりとした説明になってしまったことは否めない。こんな感じが良い、と言う写真があったらよかったのだが、残念ながらイメージの写真は見つけられなかった。

なので、それ以上の部分は美容師さんへのお任せになった。

 

 

黒い髪色はよりおばさん臭さを演出すると知った

結果は、はっきり言えば満足ではなかった。でもこれは美容師さんのミスではない。こちらのお願いの仕方の問題だ。元々真っ黒だった髪色だが、紫外線で焼け、だいぶ黒味が抜け、茶ではないものの良い感じの脱色感があった。加えて白髪も混ざり、だいぶ明るめの色味になっていたのだと思う。白髪染めというより、元の髪色と同じ感じで染めてほしいとは伝えたものの、自然な感じで、と言うところが強調されて伝わり、日本人に一番多いトーンで染められた。つまりはかなりな真っ黒。

 

自分の頭の中のイメージにあった髪型の色は、だいぶ明るい色だったことが、黒に染まってから初めて分かった。そうすると明るい色味でイメージしていた髪型は、真っ黒な髪色だと途端におばさん色が強く出るのだ。これは自分でもびっくり。白髪がなくなって髪が黒くなった方が、老けて見える。

自分で言うのもなんだが、私はかなりの童顔で、ショートカットにするとかなりの確率で野球部を辞めたばかりの男の子に見える。(もちろんシワには目をつぶる必要がある)童顔、黒髪、パーマは鬼門だ。非常によろしくない。

 

美容師さんは、こちらの要望通り、可も不可もない当たり障りのない髪型と髪色にしてくれた。いわば私が伝えた通りだ。

なので、この結果の責任は私にあるだろう。

 

どのような髪型を望むか、次回美容院に突撃するまでの大いなる課題であるが、それほど髪型にこだわりがあるわけではない。

童顔に似合う髪型にしてください。おばさん臭くなるのは嫌です、と伝える事にしようと思った一日だった。

 

特に、やり直しは考えていない。パーマは数週間で伸びるだろうし、染めもそれなりの速度で落ちていくだろう。そういう髪質なのだ。まあ、これも美容室から足が遠のく要因の一つではあるのだが、今回はそれに助けられそうである。それまでは髪の毛を纏めてやり過ごせばよいのである。うん、それにしても黒い髪の毛の自分には相当に違和感があるものだ。次は茶色にするぞ~~!!

 

 

猫は素晴らしい

子供のころから猫飼いに憧れ、ふとしたきっかけでお外猫をスカウトし、そのままの勢いで猫飼いになり、見事に拗らせて、猫の下僕となった私。

 

勿論、他の動物もかわいい!犬もウサギもモフモフしている動物は基本的に好きだ。最近はラッコのメイちゃんとキラちゃんに会いに行く事がやりたい事の筆頭に来る。

 

それでも、やっぱり、生活を共にしている猫は別格なのだ。猫とは本当に素晴らしい存在である。疲れ果てて帰宅して、洗濯しようとして洗面所におしっこを撒き散らかされていたのに気づき絶望したとしても、そうならないように私がしなければならなかったんだ、と思えるくらいには素晴らしい。まあ、さすがにその時は頭にきて、当たり散らさない自信がなかったため、片付けをざっくりした後、頭が冷えるまで夜の街を徘徊したが・・・・

 

そのイチ

まず素晴らしいのはその大きさだ。勿論、もっと大型な猫種もいるが、大体4キロから6キロが平均的なスタイルの大きさ。乳幼児サイズで、抱っこするにも、膝に座らせるにも、背中に乗られるにも、お腹に乗られるのも十分対応できる。寒いときや狭いところにいる時のちまっと纏まったコンパクトサイズの姿も、お腹を出して手足を伸ばして、でろーんと伸びきっているロングサイズの姿もそれぞれに赴きがある。

犬と大きく違うところは、身体の柔軟性だ。だら~んと身体の力を抜いてこちらに身を預けてくれた時は、猫は液体である事を実感できる。病院にお連れするときの捕獲時は、その柔軟性ゆえに捕まえる事に苦労もするのだが、だら~んと抱っこさせていただけると、ああ信頼してもらえているのだ、と下僕冥利に尽きるのである。

 

 

そのニ

そして、全身がもっふもふの毛皮に覆われている。これは本当に凄い。猫様の毛皮の状態は下僕が提供するご飯によって状態が変わる。プレミアムフードと呼ばれる多少お高いご飯を用意できると、毛はふわふわのつやっつやになり光り輝くのだ。またお口の状態を良い状態に維持することも大切だ。グルーミングによって、そのつややかな毛皮を維持される猫さまにとって、お口が痛い(口内炎がある)状態はよろしくない。そのため様々な口内ケアグッツが売られている。ま、口内ケアをやらせていただけるか、については別途猫様と下僕の戦い日々があるのではあるが(笑)

 

また、お水も重要である。常にお水が飲める環境を準備するのも大切だが、ウエットフードやスープが大切である。猫様も人間と同じく、食べ物に含まれる水分の方が吸収しやすいようだ。たまには、湯がいた鶏肉やお刺身やお魚を差し上げることも被毛を美しくする。ここら辺は内臓にダメージを与える可能性もあるので、少量である事が大事だ。猫様が食べてくれるのであれば、手作りご飯という方法もある。私も一時期挑戦していたが、ちょっと大変過ぎて、諦めた過去がある。

 

美しい猫様の毛皮を維持するために、下僕が出来るもう一つがブラッシングだ。大抵の猫様はブラッシングが大好きだ。猫様によっては、ある種の道具が嫌いな場合もあるが、その場合は下僕の手で十分だ。モフモフなでなで,わしわし、と余計な毛を指ですくように全身を撫でまわす。猫様にとっても下僕にとっても至福の時間である。

 

 

そのサン

表情があまりないと言われる猫様だが、お家猫でずっと人と生活している猫様はその限りではない。結構表情が変わる。ご機嫌で甘えてくるとき。真剣におもちゃに飛び掛かっていくとき。ご飯がおいしかったとき。期待していたのとは違うご飯が提供されたとき。甘えたくて人間を陥落させようと覗き込むとき。安心しきって気持ちよさそうにお昼寝をしているとき。様々な表情を見せてくれ、そのどれもが可愛いのである。また、鳴き方もその時々で表情豊かだ。保護猫あがり、お外あがりの子はあまり鳴かない子が多いと思うが、離乳時くらいから人に尽くされて育った子はいくつになっても、子猫のように鳴いて要求を伝えてくる。また、お外からスカウトした子でも、数年経つと鳴いて甘えてくるようになる場合もある。ちょっと遠慮がちに、でも気が付いて!という感じ満開で、小さく短く「んにゃ!」と言われてしまうと、何を置いておいても、ご要望をかなえてあげたくなるのである。

 

 

このように、私は完全に猫に篭絡されているので、猫を称える事象には事欠かないのである。もちろん、たま~~~に、頭にくることもあるけれど(笑)